近年では、プロモーション活動にWebやSNSを活用する企業が増えています。
「自社もWeb集客に力を入れたい」
「ユーザーを細かくターゲティングして広告を打ち出したい」
「低予算でも効果が出る集客方法を探している」
上記のような悩みや課題を抱えているWeb担当者におすすめなのが、SNS広告の中でもFacebookを活用した広告手法です。
この記事では、FacebookというSNSの基本的な特徴を紹介した上で、Facebook広告の仕組みや費用、広告運用のメリットについて解説します。
「これからWeb集客を始めたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。
Facebookの特徴
Facebookは、Google、YouTubeに続いて世界で3番目にトラフィックを集めているWebサイトです。
ここでは、FacebookというSNSの主な特徴を3つ紹介します。
①ビジネス層・ミレニアル世代のユーザー数が多い
Facebookは世界中に27億人を超えるユーザーを持ち、日本国内でもおよそ2600万人の月間アクティブユーザーがいると言われています。
ユーザーの年齢は20代から60代まで幅広く、中でも30代や40代のミレニアル世代に多く利用されています。
そのため、ビジネスマンや企業担当者をターゲットとしたBtoB広告を打ち出すには最適なプラットフォームといえます。
②実名登録
Facebookをビジネス目的で利用するユーザーが多い理由として、実名登録制度が挙げられます。
SNSによっては匿名登録や、1人のユーザーが複数のアカウントを所有することが認められています。一方、Facebookでは実名登録、さらに1ユーザーあたり1アカウントまでの所有が原則とされているのが大きな特徴です。
ユーザーは実名の他に、ジェンダーや居住地、仕事、趣味などに関して詳細にプロフィールを設定しています。
そのため、Facebook広告ではこれらのユーザー属性に基づいた高精度なターゲティング配信が可能です。
③Instagramとの違い
Facebook社は2012年、当時は新規SNSであったInstagramを買収したことで話題となりました。FacebookとInstagramはともに似たような機能を備えたSNSですが、ユーザーの特徴や使用用途が異なります。
Facebookは、上述の通り実名登録が原則で、ビジネス目的で利用している中年層ユーザーが多いSNSです。
一方、Instagramでは匿名登録、複数アカウント所有が可能です。ユーザーの世代は10代〜30代が中心で、男女比はほぼ半々と女性ユーザーの割合が多いことも特徴です。Instagramには、「インスタ映え」と呼ばれるビジュアルの良い写真や動画の投稿・閲覧を主な目的とするユーザーが多いとされています。
Facebook広告の仕組み
ここまで、FacebookというSNSの特徴を紹介しました。
次に、Facebookで配信できる広告の仕組みについて、「掲載できる場所」と「費用」に分けて解説します。
掲載できる場所
Facebook広告は、Facebookのフィード(タイムライン)とストーリーにそれぞれ配信が可能です。
なお、PC版のFacebookではフィードとストーリーの他、画面右上にも広告枠が設けられています。
Facebookを通じて広告を出稿すると、傘下のSNSであるInstagramにも広告を配信できます。
FacebookとInstagramは、それぞれ媒体特性やユーザー属性が異なるので、双方のプラットフォームで広告を配信することでより幅広いユーザーにリーチできます。
Messenger
Messengerは、Facebookユーザー同士が個別にメッセージを送りあえるチャットツールです。
Facebook広告では、Messengerの画面上にもバナー広告を配信できます。
Audience Network
上述した3つのほか、Facebook広告ではFacebook社が提携する数千の外部アプリにもWeb広告を配信できます。
この機能は「Audience Network」と名付けられており、以下のような大手アプリのユーザーに対しても自社の広告を訴求できるのが強みです。
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費用
Facebook広告を出稿する際は、広告の目的や予算に合わせて2種類の課金方法を選べます。
いずれの課金方法も、1日あたり100円から自由に予算を設定できます。
課金方法 | インプレッション課金(CPM) | クリック課金(CPC) |
課金条件 | ユーザー画面上に自社の広告が表示されるごとに費用が発生 | ユーザーが自社広告をクリックする度に費用が発生 |
費用相場 | 表示回数1000回あたり100~500円 | ワンクリックあたり100円~200円 |
向いている広告目的 | 新商品・新サービスの認知度拡大、自社のブランディング効果 | 外部WebサイトやLPへの誘導、購買行動の促進 |
Facebook広告のメリット4つ
では、Facebook広告を使用するべきメリットは何なのでしょうか。
主に4つの観点から解説します。
①高精度なターゲティングが可能
Facebook広告の最大のメリットは、自社の商品やサービスのターゲットとなるユーザーを細かく絞り込んで広告を配信できることです。
Facebookユーザーは、年齢、ジェンダー、居住地、現在の職業、趣味などといった個人情報を細かく設定しています。
これらのデータに基づいて、例えば「東京都でビジネスを営んでいる20代の男性」といったように細かなターゲティングが可能です。
自社広告を訴求したいユーザーの特徴を細かく設定することで、広告を効果的に配信できます。
②豊富な広告フォーマットで自社商材の魅力を訴求できる
Facebook広告では、テキストだけでなく画像や動画を用いて自社商材をアピールできます。
その他、複数の画像を用意すればスライドショーを作ることも可能です。
さらに、複数の画像や動画を組み合わせたカルーセル広告では、1つの広告で複数の商材を紹介したり、1つの商材について複数の特徴を紹介できます。
リスティング広告やディスプレイ広告など特定のフォーマットしか使えないWeb広告では伝えきれなかった自社商材の魅力も、Facebook広告なら存分に訴求できます。
③低予算から運用できる
Facebook広告では、最低1日あたり100円の予算から広告を出稿可能です。
実際、Facebook広告を運用している企業の多くは1日あたりの広告費用を1000円前後に設定していると言われています。
テレビCMや看板広告といった従来の広告手法と比べ、極めて低予算でも成果が期待できるのがFacebook広告の強みです。
④目的に応じて広告キャンペーンを最適化できる
Facebook広告には3種類の広告キャンペーンが用意されており、目的に応じて広告配信を最適化できます。
広告キャンペーンは次の通り「認知」「検討」「コンバージョン」の3段階に分かれており、それぞれのキャンペーンで広告配信の目的を選択可能です。
◎認知
ブランドの認知度アップ
広告を覚えてくれる可能性が高い利用者を対象にして広告を表示します
リーチ
できるだけ多くのユーザーに対して広告を配信します
◎検討
トラフィック
外部のWebサイトやアプリへの遷移を促します
エンゲージメント
「投稿のエンゲージメント」「ページへのいいね」「イベントへの参加」「クーポンの利用」など、ユーザーのエンゲージメントを促します
アプリのインストール
App StoreやGooglePlayへの遷移を促します
動画の再生数アップ
企業のPR動画を配信します
リード獲得
ユーザーの個人情報(名前、電話番号、メールアドレスなど)の獲得を目指します
メッセージ
Messenger、WhatsApp、InstagramのDMなどを通じてユーザーにメッセージを送り、リードやコンバージョンの獲得を目指します
◎コンバージョン
コンバージョン
商品購入や支払い方法の追加、その他Webサイト上で任意のアクションを促します
カタログからの販売
商品やサービスのカタログを作成し、配信します
来店数の増加
実店舗への来店を促します
Web広告運用はフェイスギアにおまかせください
この記事では、FacebookというSNSの基本的な特徴を紹介した上で、Facebook広告の仕組みや費用、広告運用のメリットについて解説しました。
プロモーション活動にWeb広告やSNS広告を利用する企業は年々増えており、広告運用で競合他社に差をつけるには専門的な知識と確かな実績に基づくノウハウが必要です。
そのため、Web広告やSNS広告で確実に成果を出したい場合は、その分野のプロである広告代理店に相談することもおすすめします。
フェイスギアでは、Web広告全般に関する深いノウハウに基づいて、多くのクライアントのWeb集客強化をサポートしています。
(※)運用する広告の種類は打合せより決めていきます。
次回は「SNS(Instagram)広告」についてです。