「Twitter広告に興味があるが、仕組みや費用相場が分からない」
「既存の集客方法が行き詰まっており、Webを活用した新しい集客を考えている」
「自社のターゲットとなるユーザーに対して効率的にPRしたい」
ほとんどの企業がWebやSNSを駆使したPR活動に注力している昨今、上に述べたような悩みや課題を抱えるWeb担当者は少なくありません。
この記事では、Web広告初心者もしくは未経験者に向けて、SNS広告の中でも特に人気のTwitterについて基本的な仕組みや費用相場を解説します。
「これからWeb広告を始めたい」と考えている企業担当者は、ぜひ参考にしてください。
Twitter広告は3種類ある
Twitter広告の大きな特徴は、広告の目的に応じて3種類が用意されている点です。
ユーザーに対して、自社の商品・サービスを認知してもらう、より深く理解してもらう、購買や申し込みなどの行動を起こしてもらうなど、ビジネスのフェーズに適した広告キャンペーンを利用することで、より高い広告効果が期待できます。
ここでは、3つの広告種類と8つの広告キャンペーンそれぞれの特徴を紹介します。
認知度
「認知度」は、新商品や新ブランドなど、まだユーザーに認知されていないもしくは認知度が低い商材を宣伝するのに最適な広告キャンペーンです。この広告キャンペーンでは、あらかじめ設定した予算の中で、一定期間内に自社のTwitter広告を見るユーザー数を最大化できます。
自社の商品やサービスのファンや顧客を増やすためには、まずその商品やサービスについて一人でも多くのユーザーに認知してもらう必要があります。「認知度」の広告キャンペーンでは、自社のTwitter広告のリーチ数、すなわちスマートフォンやPCなどユーザーが視聴している画面上に自社の広告が表示される回数を最大化できるため、自社ブランド名の認知度向上や潜在層ユーザーとの関係構築に役立ちます。
「認知度」では、具体的に以下のキャンペーンを選択できます。
- リーチ
検討
「検討」は、自社の商品やサービスについて認知してくれたユーザーに対して、自社商材についてさらに理解を深めてもらうのに最適な広告キャンペーンです。ユーザーに自社商材をより詳しく知ってもらい、商品購入や来店予約など広告主がユーザーに求める最終的なアクションを「検討」してもらうのが、この広告キャンペーンの目標です。
Twitter広告を通じてユーザーの理解を深めるには、いくつかの方法が用意されています。例えば、自社の商品やサービスの魅力が伝わる動画を視聴してもらう、自社が提供している無料アプリをインストールしてもらう、自社サイトを訪問してもらうといった方法が、ユーザーの検討を促す方法として挙げられます。
「検討」では、具体的に以下の広告キャンペーンの中から、Twitter広告を通じて自社が達成したい目的を選択できます。
- 動画の再生数
- プレロール再生数
- アプリのインストール数
- ウェブサイト訪問数
- エンゲージメント数
- フォロワー数
コンバージョン
「コンバージョン」は、すでに自社アプリをインストールしているユーザーに向けて、アプリの起動や更新、またアプリ内での特定の行動を促すのに最適な広告キャンペーンです。この広告キャンペーンを活用すれば、自社アプリの既存ユーザーに対してアプリのイメージを継続的に与え、アプリのブランドロイヤリティを高められます。
具体的には、ECサイトであれば新規キャンペーンやクーポンを定時してユーザーの購買を促進する、ニュースメディアであれば新規コンテンツのリリースを宣伝してユーザーの閲覧を促す、といった活用事例があります。Twitterのタイムライン上に表示された広告から自社アプリへ直接誘導できるので、モバイルユーザーに与えるストレスも軽減できます。
「コンバージョン」では、具体的に以下のキャンペーンを選択できます。
- アプリのリエンゲージメント数
Twitter広告のターゲティング方法
自社の商品やサービスのターゲット層に合わせて広告の配信先を細かく設定できることも、Twitter広告の大きな魅力です。Twitter広告を実際に出稿する際は、「オーディエンスの特性」「オーディエンスタイプ」「既存オーディエンス」の3項目について設定できます。以下に、それぞれの項目でターゲティングできる内容について紹介します。
オーディエンスの特性
「オーディエンスの特性」では、自社の広告を届けたいユーザーを居住地や使用言語、年齢、性別など様々な属性から絞り込めます。Twitter広告では、具体的に以下の属性から配信先ユーザーをターゲティングできます。
- 地域ターゲティング
- 年齢ターゲティング
- 言語ターゲティング
- 性別ターゲティング
- 端末、プラットフォーム、Wi-Fiターゲティング
これらのターゲティング方法は、Twitter以外のSNS広告にも見られる基本的な手法です。
オーディエンスタイプ
「オーディエンスタイプ」は、主にユーザーの行動や関心に基づいて広告配信先を絞り込む手法で、Twitter広告特有のターゲティング方法です。オーディエンスタイプでは、具体的に以下のような要素に基づいてターゲティングできます。
- 会話ターゲティング
- キーワードターゲティング
- フォロワーが似ているアカウントのターゲティング
- イベントターゲティング
- 映画とテレビ番組のターゲティング
- ツイートエンゲージャーターゲティング
- 興味関心ターゲティング
特定のキーワードを検索もしくはツイートしているユーザーや、特定のアカウントのフォロワーと興味関心が近いユーザー、Twitter広告のイベントカレンダーにある特定のイベントに関心を持っているもしくは参加しているユーザーなど、Twitter上での行動をターゲティング要素として広告配信先を絞り込めるので、より高精度なターゲティングが可能です。
既存オーディエンス
上に述べた「オーディエンスの特性」と「オーディエンスタイプ」は、主に潜在層や新規ユーザーの獲得およびターゲティングに効果を発揮するターゲティング方法でした。一方で、すでに自社が獲得した既存ユーザーや見込み顧客を集中的みターゲティングできるのが、「既存オーディエンス」です。 既存オーディエンスでは、大きく以下の2項目からターゲットを設定します。
- フォロワーターゲティング
- カスタムオーディエンス
このターゲティング手法はTwitter広告以外のWeb広告でも広く活用されており、「リターゲティング」「リマーケティング」と呼ばれるケースもあります。Twitterで広告では、自社Twitterアカウントの既存フォロワーの他、メールアドレスや自社サイト訪問履歴などに基づいてターゲットを絞ることも可能です。
広告費用の種類と相場
Twitter広告には、5種類の費用体系が用意されています。
「最低○円から」といった金額制限はないため、広告の目的や利用する広告キャンペーンに応じて自由に費用を設定できます。
ここでは、全6種類の費用体系について、課金条件や単価相場についてまとめて紹介します。
- インプレッション課金(課金タイプ1)
- クリック/コンバージョン課金(課金タイプ2)
- エンゲージメント課金(課金タイプ3)
- アプリインストール/起動課金(課金タイプ4)
- 再生数課金(課金タイプ5)
- フォロー課金(課金タイプ6)
費用体系 | 課金条件 | 単価相場 |
---|---|---|
リーチ | 自社の広告がユーザーの画面上に表示されるごとに費用が発生する | 表示回数1,000回あたり400~650円 (課金タイプ1) |
動画の再生数 | 自社の動画広告が再生されるごとに費用が発生する。課金方式は以下の3つから選べる。 ・タイムラインで動画の画面が50%表示されている状態で、2秒間視聴された ・6秒以上再生された ・フルサイズ表示(全画面表示)で3秒間視聴された | 1回再生あたり5~20円 (課金タイプ5) |
プレロール再生数 | Twitterと提携している200以上のコンテンツ配信パートナーによるプレミアム動画の本編の前に、自社の動画広告が再生されるごとに費用が発生する。 | 1回再生あたり5~20円 (課金タイプ5) |
アプリのインストール数 | ユーザーがApp StoreもしくはGooglePlayへのリンクをクリックするごとに費用が発生する | 1クリックあたり100円~250円 (課金タイプ4) |
ウェブサイトのクリック数 | 自社広告経由でユーザーがWebサイトを訪問するごとに費用が発生する | 1クリックあたり24~200円 (課金タイプ2) |
エンゲージメント数 | 自社の広告ツイートに対して、ユーザーからいいね、リツイート、コメントなどの反応が得られるごとに費用が発生する | 1エンゲージメントあたり40~100円 (課金タイプ3) |
フォロワー数 | 自社アカウントのフォロワーが1人増えるごとに費用が発生する | 1フォロワーあたり40~100円 (課金タイプ6) |
アプリのエンゲージメント数 | 自社広告経由でユーザーがアプリを起動するごとに費用が発生する | 1クリックもしくは1インストールあたり100~250円 (課金タイプ4) |
Web広告運用はフェイスギアにおまかせください
いかがでしょうか。
この記事ではSNS広告のうち、多くの企業が活用しているTwitter広告について基本的な仕組みやターゲティング方法、費用相場などについて解説しました。
企業がPR活動にWebやSNSを活用するのが当たり前になった昨今では、Web広告やSNS広告で成果を残すにはWeb集客全般に関する専門的な知識と確かな実績に基づくノウハウが必要です。
そのため、Web広告やSNS広告で確実に成果を出したい場合は、その分野のプロである広告代理店に相談することもおすすめします。
フェイスギアでは、Web広告全般に関する深いノウハウに基づいて、多くのクライアントのWeb集客強化をサポートしています。
(※)運用する広告の種類は打合せより決めていきます。
次回は「SNS(Facebook)広告」についてです。